FA指導者ライセンス Level2 ~実技試験~

以前、FA指導者ライセンスについての記事を書きましたが、先日、ロンドンでFA指導者ライセンス Level2の実技試験を開催しましたので、写真ベースで雰囲気を掴んでもらえたらと思います。

FA指導者ライセンス Level2

FA指導者ライセンス Level2は講義とは別に、2つの実技試験があります。
①トレーニングの実技試験
②試合の実技試験
この実技試験を受けるためには、受講している管轄(London FAやMiddlesex FAなど)のサッカークラブに所属している事が必須となり、トレーニンググラウンドにFAから試験官となるチューターをお呼びします。
(今回は稀なケースで別の地区で講義を終了された方が実技のみをロンドンで受けました。)

チューターをお呼びしたのは、弊社の少年サッカークラブであるLJJFC(London Japanese Junior Football Club )です。

トレーニングの実技試験

まずはチューターとご挨拶をし、早速、トレーニングに入ります。

近くで聞いていて感じた事、俯瞰的に見て感じた事を指導者の考えや意図を確認しながら、直接アドバイスをくれます。

トレーニングの実技試験はこのような感じで進んでいきます。

試合の実技試験

今回は、試合の実技試験のお写真をお撮りできませんでしたが、雰囲気はこんな感じです。

現地チームとマッチメイクをし、同じくチューターをお呼びします。
後はトレーニングの時と同じように、進んでいきます。
試合ではトレーニングよりも想定外の出来事が起こりやすいため、その都度、瞬時に問題の発見と解決する能力が問われます。

まとめ

これらの2つの実技試験を通して、目的や目標に対してどのようなアプローチ(トレーニング内容、コミュニケーション、指導・伝達方法)をするか、問題提起と課題解決ができているかなどのチェックを通過し合格すると、FA指導者ライセンス Level2の資格が与えられます。

日本とイングランドの指導者資格のレベルだけ見ると、日本のD級=イングランドのFA1、日本のC級=イングランドのFA2に値しますが、指導者の教育が違えば、見られるポイントも違います。

日本人の傾向として、講義での授業態度は良く、言われた事や決められ事をこなすことは得意で、トレーニング内容の考案にもしっかりと時間を使っているように見えます。しかし、考えてきたトレーニングを遂行することに目が行き過ぎ、現場で起きている小さな問題に気付かない(気付いても見て見ぬふり)で、やり過ごしてしまう方が多いように思います。

これはFAの実技試験に限った事ではなく、日本のサッカースクールや部活で頻繁に見られる事です。
トレーニングの妨げになる現象が起きた時や試合で思った通りの展開にならない時に、怒鳴って力ずくで選手たちを抑制する指導者を多く見かけるのも、日本のサッカー指導者の教育制度が遅れているからかもしれません。

指導者資格を取得できる最低年齢もイングランドでは16歳からと日本よりも2年早く、より早い段階から指導者を目指す方が多く、そのための教育システムも充実しているため、優秀な指導者が多く輩出されるのです。

イングランドでは自ら問題を発見し、即座に対応していく柔軟性が日本よりも重視されています。

資格だけに捉われず、多角的に見てイングランドの指導者資格はオススメしたいと思います。


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