原大悟 実況アナウンサー+α ~空いた時間で付加価値を生み出す~

原大悟
株式会社フットメディア/実況アナウンサー
サッカーを始めとした各スポーツの実況アナウンサーとして、J SPORTSやDAZNを中心に活躍
文化学園杉並のコーチ
指導者交流サロンの立ち上げ・運営
Twitter:https://twitter.com/daigoso
ブログ:https://daigo-hara.hatenadiary.jp/
指導者交流サロン:https://www.shidousyakoryusalon.com/

坂井
先日は、ふっべじvol3のご登壇ありがとうございました。

早速ですが、簡単に原さんのサッカーのキャリアを教えてください。

 

小学校3年生ぐらいから始めて、小学校は関前SC。中学は横河武蔵野Jrユース。高校は国分寺高校サッカー部。大学は東京学芸大学サッカー部に入部しましたがすぐに辞めてしまいました。

 

坂井
サッカーのプレイヤーを辞められた後、芸人をされていましたが、サッカー界に戻ってこようと思ったキッカケや想いがあったのでしょうか?

正直、お父様の原博美さんにはサッカーから離れる時、また戻ってくる時に相談はされたんですか?

 

小さい頃からサッカーがある生活が当たり前すぎて、やってる時は気がつかなかったんですが、サッカーは多くの人を魅了する素晴らしいスポーツだなと思ったからです。
サッカー芸人みたいな道を模索していてサッカーを勉強し直した時に気がつきました。

父には相談しました。すでに芸人時代に名前を使っていたんですが、生き残る道は父に頭を下げるしかなかったです。

 

坂井
恐らく、一般的なキャリア形成とは違うかと思いますが、実況アナウンサーを目指す事を決められた後、最初のアクション、またどのようにして業界に入り込んでいったのでしょうか?

 

アナウンサーになる道があると知って、直接活躍している方に電話をかけました。
「実況アナウンサーになるにはどうしたらいいですか?」
そこで話を聞いてあげる!と言ってくれたのが今の事務所の西岡さんです。

 

坂井
やはりかなりイレギュラーな入り方ですね!しかし著名な方々にいきなり電話をかける勇気も凄いですね!

DAZNを始め、サッカーを含めた海外スポーツを多く視聴できるようになり、フリーの実況アナウンサーが増えたかと思います。その中で生きていくために原さんがされている事を教えてください。

 

解説の人の面白い話を引き出すのも大きな一つの仕事だと思っているので、なるべくメディア人ではなくサッカー人でい続けようと心がけています。
学生時代にサッカーをやっていたことが強み、と言ってもらえることがありますが、引退して何年も経っています。それではサッカー人からかけ離れてしまうので指導者を始めました。

解説の方は現場で活躍されたゴリゴリのサッカー人です。その人が本当に面白い話をするときは相手が本物のサッカー人の時です。そのサッカー人を目指しています。

坂井
なるほど!実況というと、情報を集めて、面白い話をする。小ネタを言う。独特の言い回しをする。こんなイメージを持たれている方が多いですが、『(解説者から)面白い話を引き出す。』というのはとても納得できます。

そしてそのような思いからから指導者交流サロンが立ち上がったんですね。

実況アナウンサーとして心掛けている事やコーチや指導者交流サロンなどの空き時間の活用方法などを教えてください。

 

心がけていることは特にありません。事前情報は入れても、あまり気にしないでその試合に入り込むこと。あと、情報は誰でも手に入れられる時代になったので、そういう情報よりプレー面で起こった細い技術とか駆け引きをできるだけ伝えたいと考えています。

あまり1日中パソコンの前で情報を探していることが得意ではないので、この時間は指導、この時間はサロンのこと、この時間は中継のこと、と分けた方がはかどるタイプです。

 

坂井
確かに今は情報が溢れてますからね。視聴者は特定の応援するチームだけに時間を割けられるので、リサーチ力が上回っている事が多々あります。

現在、指導者のための団体が多く立ち上がっていますが、指導者交流サロンならではの特徴や強み、そして今後の展望を教えてください。

 

僕は指導の初心者なので、誰かに教えるものではなく、色々な人に教えてもらったり交流しながら気がついたら学んでいるという形式がうちの特徴です。
やっぱり色んな人に聞いたり、教え合ったりするのが一番学ぶのに早いと思うんです。
さらに僕は飽き性なので楽しくないと続かないんです。だから場所としてグループとして楽しく属していたらいつの間にか成長できていた!仲間もできていた!というのが特徴です。

あとはプロの方と繋がれるこの職業です。日本のサッカー界はまだまだプロとアマの交流が少ないのではないかと勝手に思っています。土日に育成の試合があるとプロの試合は見に行けない。そうするとお父さんコーチなどは、大きくくくれば同じ指導者なのにプロの指導者と接点がない。それはもったいないです。みんな育成から成長してプロになり世界に行く。その大きな視野を持ってもらうためにもプロとアマの架け橋になりたいです。

坂井
本当にその通りで、自チームの指導でいっぱいいっぱいのお父さんコーチは日本中にいますね。勉強熱心な方にも関わらず、サッカー指導の機会損失が多いのはもったいないです。そこの架け橋になる事で、日本サッカー界の底上げに繋がりますね。

これからフリーの実況アナウンサーを目指す方々、新しいコミュニティや団体を立ち上げる方々にメッセージを下さい。

 

実況アナウンサーになりたい方は僕を参考にしないでください(笑)。
誰かもっとアドバイスの上手い方に聞いてください。でもアナウンサーかは分かりませんが、熱意があれば絶対にサッカーに関わられる仕事や道は見つかると思います。サッカーの仕事は楽しいですよ。ぜひ飛び込んでください。

コミュニティに関しては分かりません。僕も試行錯誤なんで全然正解が見つかっていません。
とりあえず始めるしか方法はないのではないでしょうか。
始めてみてそこから頑張る。

 

坂井
正直なお言葉ありがとうございます!(笑)
誰々の息子などは到底真似できないですが、熱意があれば道は切り拓けるのは事実です。

『とりあえず始める』。これは間違いないと思います。何が正解か分からない中、考え続けてもしょうがない。トライアンドエラーの繰り返しですね。

最後に、これからの原さんの目標や夢をお聞かせください。

 

僕の目標はまだ分かっていません。
何してるの?と学生時代の友達に聞かれることもありますが、よく分かっていません。
なんかアイツのしてること楽しそうだよね、とか、アイツの喋ってる試合、塩試合だったけど面白い雰囲気で喋ってたよね、と言われたいです。
人を楽しませたい願望がめちゃ強いみたいです。

あとはサッカーに関わる人をもっと増やして、サッカーを楽しむ人をもっと増やすことですかね。

坂井
ありがとうございました!
原さんの新シーズンの実況楽しみにしています。

ふっべじ vol.3に参加された方はダイレクトに感じられたかと思いますが、原さんの熱量には圧倒される事があります。
他の方とは全く違ったバックボーンをお持ちですが、業界のコネだけでなく自ら模索し新しい事を創り出す姿に、とても親近感を覚えるとともに感銘を受けました。

Footbezziesでは以前、実況アナウンサーの『桑原学さん』にもインタビューをさせて頂きましたが、たくさんのフリーアナウンサーが増えている中で活躍する方々の共通点として、圧倒的な「熱量」と「行動力」があるのではないかと改めて思いました。


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