イングランド男子5部・女子2部の贅沢すぎる本拠地『The Hive』

こちら、下の画像はプレミアリーグのクラブのスタジアムではありません。
2部でも3部でもありません。

この立派な屋根付きの観客席。トップの画像のようなインパクトあるデザイン。

The Hive

こちらのスタジアムは、男子は5部リーグ、女子は2部リーグに所属するクラブの本拠地です。

その名も『The Hive Stadium』
イングランドの数あるサッカースタジアムの中でも知る人ぞ知るスタジアムです。

男子クラブの名前は、『Barnet Football Club
女子クラブの名前は、『London Bees

Barnet FCは以前はイングランド3部リーグにも所属していた強豪クラブでしたが、昇格、降格を繰り返し、現在は5部リーグに所属しています。

女子チームは元々Barnet FC Ladiesとして活動していましたが、2014年にLondon Beesと名称を変更しました。

どちらのクラブも『The Hive』を本拠地として使用しています。
男子5部、女子2部のクラブとしてはとても良い環境が整っていて、アカデミーやユースチームもあり、男女ともに育成にも力を入れています。

今回は、こちらのThe Hiveを中心に、Barnet FC、London Beesの試合視察、アカデミーのトライアル視察の様子を紹介していきます。

The Hive Stadium

ザ・ハイヴ・スタジアム
収容人数:6,500人(着席5,400人)
最寄り駅:ロンドン地下鉄 『Canons Park』から徒歩7分

Barnet FCとLondon Bees以外にも、19-20シーズンは、トッテナムホットスパー女子チームのホームゲームなど多くの試合に使用されています。

【クラブショップ】

【カフェ】

カフェにはユニフォームやフォトキャンバスが飾られ、レジェンド選手の功績が讃えられています。スターバックスが運営してるのがオシャレですね。

【駐車場】

駐車場は格安の1回、£1(約140円)です!!

【The Amber Suite】

施設内にある、The Amber Suiteという500人を収容できる宴会場は、豪華パーティー会場となっており、結婚式やパーティー、会社や学校のイベントにも使われます。


ちょうどパーティー会場の外で記念撮影やお祝いをする人々↑
HPを見てみるとアジア系の結婚式が人気だそうです。

他にもバーやラウンジ、フィットネスジムなどの一部施設は一般開放され、地元住民の施設利用を受け入れています。地域に根付いたスポーツ施設、カルチャーセンターとしても機能させています。

Barnet Football Club(男子チーム)

バーネット・フットボールクラブ
本拠地:『The Hive』
設立:1888年
所属リーグ:National League(男子イングランド5部リーグ)
18-19シーズン:12位(24チーム中)

平日のナイトゲームでも、各スタンドからお客さんが応援します。毎試合、数百名から数千名が応援に訪れます。

【マッチハイライト】

London Bees(女子チーム)

ロンドン・ビーズ
本拠地:『The Hive』
設立:1975年(現名称は2014年~)
所属リーグ:FA Women’s Championship(女子イングランド2部リーグ)
18-19シーズン:8位(11チーム中)
アカデミー:U12, U14, U16, U18チーム

【vs  West Ham United Women】

【vs  Sheffield Unites Women】

女子サッカーの試合は、毎試合数百名の観客が集まります。FAカップなどで1部のクラブと対戦する時はより多くのサポーターが集まり盛り上がります。

【ウォーミングアップ】

【マッチハイライト】

Barnet FC トライアル

2019年に行われたトライアルは3日間に分けられていました。
1つ目が「U9~U14」
2つ目が「U16~U18」
3つ目が「18歳以上」

今回視察に行ったのは、「U9~U14」のカテゴリーです。
当日は、さらに適切な年齢ごとに4~5つのグループに分けられていました。

トライアル会場は、The Hiveのすぐ横の人工芝のグラウンドです。

今回はオープントライアルだったため、保護者の方々だけでなく、他クラブの指導者やスカウトマンらしき人達も多く来ていました。

日本の小学3年生から中学2年生の年代の子供たちが対象でした。
数ヶ月にわたり告知をしていたトライアルだったため、優秀な選手が集うかと思っていましたが、意外にもレベルはそこまで高くはありませんでした。トライアル特有の緊張感もあり自己中心的なプレーも多く見られました。特に外国人のトライアルでのアピールは日本人とは比べ物になりません。どれだけフリーな選手がいてもパスを出すという考えはないようです。コーチ陣がどう思うか次第で意見が大きく分かれそうなプレーヤーが多くいました。

いつも思うのが、この年代は平均的に良質な教育を受けている日本人の方がチームプレーができるため、クラブレベルは高いと感じます。しかし、中学から高校年代に近づくにつれ、爆発的な個人の能力を開花させる海外プレーヤーの方が結果として評価されます。さらに彼らをまとめる優秀な指導者の元、その個人能力がチームプレーに活かされるとクラブレベルにおいても大きな差が出てしまいます。

The Hive 周辺ピッチ

スタジアムの周辺には、先ほど紹介した人工芝のフルコート2面だけでなく、天然芝のグラウンドが大小合わせて10面ほどあり、普段はバーネットFCのアカデミーが使用しています。
左奥にはうっすらとですが、サッカーの聖地『ウェンブリースタジアム』が見えます↑

トライアルを視察した日は、天然芝のグラウンドでアマチュアリーグの試合が行われていました。グラウンドの向こうを走る電車が絵になります。FootballにUndergroundとまさにロンドン郊外の風景ですね!

まとめ

勢いのあるイングランド女子サッカーリーグの2部に所属するLondon Bees。これだけ素晴らしい本拠地とトレーニング環境があれば、彼女たちの1部リーグ昇格も近いうちに実現するのではないかと思います。

根強い地元サポーターが多い男子チームも、再度4部に昇格するチャンスを得た時は、街中から人が集まって(戻って)くるんじゃないかと思います。この6,500人収容のThe Hiveがサポーターで埋め尽くされ、昇格を決める瞬間を見てみたいです。

チーム所有のスタジアムを持ち、アカデミーからトップチーム、そして女子チームまで同じ場所でトレーニングができる環境。サポーターはアカデミー世代を見守りつつトップチームの試合を観戦できる。アカデミーがトップチームデビューした時に盛り上がるあの感じは、こうした一貫した哲学がチームだけでなくサポーター、そして街全体に浸透しているからなのではないかと実感しました。

そしてこれだけの施設をクラブ内だけの利用に留めず一般開放する事により、地域や国外との繋がりも構築しています。パーティー会場は結婚式や会社のイベント行事に。トレーニングジムは住民の健康維持や身体づくりのために。ピッチは海外クラブのキャンプや遠征のトレーニング利用に。さらにスタジアムまるごとを同じロンドンの女子チームであるトッテナム・ホットスパーのホーム利用に。と、施設を有効活用した収益モデルは見習う所ばかりです。


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